旧・四季おりおりの記

TOPページ >> 旧・四季おりおりの記

ブログをリニューアルいたしました

真夏の夜のフラメンコ 2013年8月

娘の学生時代の友人の方が小松原庸子さんのスペイン舞踊団で、活躍されており、何時も、お誘いをいただいておりましたが、今夏、初めて伺いました。
フラメンコ、初めて拝見いたしました。
たましいを揺さぶられるような歌声。(カンテというのだそうです。)

情熱的で、かつ、哀愁を湛えたギターと踊り。
一見、邦楽の世界とは、異なるように思いますが、何曲かの中、不思議に心に入ってくるリズムがありました。音階が、東洋的なのです。

小松原庸子さんのご実家が、邦楽関係にもかかわらず、フラメンコに魅せられたとお聞きしていた事が、少し分かったような気がいたしました。

真夏の夜のフラメンコ。 娘のお友達の素敵な舞台も拝見でき嬉しく、楽しいひとときでした。
終演後、帰りに、帝国ホテルで、ちょっと美味しいお食事もいただき、グットな夜でした。

「御山獅子」と「夏の曲」の演奏会のこと

久方ぶりに、二曲とも箏は私の一人弾きでした。
御山獅子は、初めて舞台にのせたのは、数十年前、久良岐能楽堂での 社中会で、その後3回程は三曲合奏でした。
その後は、前前回より箏と尺八で弾かせていただいております。

宮城道雄師と富崎春昇さんの現存音源の御山獅子は、浮き立つような 独特のリズムと運びで、獅子物というのは本来、このような表現?なのでわとの 思いで弾かせていただきました。
ご一緒して下さいました尺八の先生、ありがとうございます。 聞く方々の好みも千差万別、でも、多くの方々より素晴らしかったとの お賞めの言葉をいただき、うれしかったです。

夏の曲は、久し振りの邦楽フェスタ出演でした。

今の度は、23曲もの曲数で、進行の琴屋さんも御苦労だったと思います。 でも、さすがに手慣れた運びで、時間通りの終了でした。

楽しかったです!

夏の曲は、古今組の中でも、他の春・秋・冬の曲とは少し趣きの違う曲です。
香り高く、涼やかな表現を致し度く、少し「堅めな音色」を心掛けました。
やはり皆さまより、素晴らしいとのお賞めの言葉をいただき、お弟子さんからは 素敵なお葉書までいただき、とても・とてもうれしかったです。

何時も聴きにいらして下さり、暖かい励ましとお賞めの言葉を下さる皆さまに、 心より感謝申しあげます。

夏の曲のこと 2013年5月

6月8日(土)、杉田劇場(JR新杉田3分・京急杉田5分)にて行われます。

横浜フェスタにて「夏の曲」を弾かせていただきます。久しぶりの独奏です。

いそのかみ 古き都の時鳥(ほととぎす)
声ばかりこそ 昔なりけれ

夏山に こひしき人や 入りにけん
声ふりたてて なく時鳥

蓮葉(はちすば)の 濁りにしまぬ 心もて
何かは露を 玉とあざむく

夏と秋と 行きかふ空の 通ひ路は
かたへ涼しき 風や吹くらん

吉沢検校の古今組箏曲(こきんぐみそうきょく)です。
古今和歌集より、初夏のころより初秋までの夏の歌四首を 選び、歌詞としております。

長い前弾(まえびき)は。一説には雅楽の<拾翠楽>から とったものといわれておりますが、他説には、明清楽の <流水曲>からとったものともいわれているそうです。

後に“楓の花„作曲で有名な松坂春栄が手箏(てごと)を 加えたところ、たちまち全国に広まったとのことです。

生徒募集ならびに無料体験生募集 2013年5月

御山獅子(みやまじし)のこと 2013年2月

第132回春季三曲会で、上記の曲を演奏いたします。

とき:2013年4月29日(月・祭日)
24番ですので、PM3:30頃です。
少し早目にお越し下さい。

ところ:関内大ホール
(JR・地下鉄如れも関内駅徒歩5分、馬車道通りです)

古典の演奏会が段々少なくなるように思える昨今。
昔ながらの三曲演奏会のかたちでおこなわれています。
入場無料です。
どなた様も是非、是非お越し下さいますようご案内申し上げます。

神路山、昔に変わらぬ杉の枝
萱(かや)の御屋根に五色の玉も光をてらす朝日山。
清き流れの五十鈴川、御裳濯川(みもすそがわ)の千網。

宇治の里ぞと見渡せば、頃は弥生の賑はしく
門に笹たて、鈴の音に、獅子の舞ぞとうたひつる。

世義寺の夕景色、野辺の螢や美女の遊び。
うかれて汲むや盃の、はや鳥羽口に もみぢ葉を
染めて楽しむ 老い人の。
浅熊山の眺めに勝る奥の院、晴れ渡りたる富士の白雪。

                                                            一部抜粋

 

菊岡検校作曲、八重崎検校箏手付による地唄箏曲です。
御山(みやま)とは、神路山のことで、伊勢の皇太神宮の神域を中心に四季折々の附近の名勝を獅子舞風に取り入れて唄ったもので、 派手で浮き立つような気分に満ちた目出度づくしの曲です。

前唄は、神路山の荘厳さから、春の賑やかな獅子舞など、
後唄は、伊勢音頭に浮かれて、汲む盃に酔って、顔が紅葉のように 赤くなってしまいました、というような、洒脱な歌詞と旋律があり、最後は、金剛證寺の奥の院の「海を飲む、茶の子の餅や富士の雪」の 古碑にあるように、それはそれは見事な山上からの風景を唄って結んでおります。

箏曲の古曲が大好きな方は勿論、古典は難しく退屈と思っていらっしゃる方々にも、 是非、是非、お越しいただき度く重ねてご案内申し上げます。 (会場受付にもプログラムございます。私方にご連絡いただければ、ご郵送もいたします)

Mちゃんのこと 2013年1月

小さい頃から、お嫁に行く迄、お稽古にいらしていたMちゃん。
国際結婚でお医者さまと結婚されて、今では三人の可愛らしいお嬢さんのお母さまです。

先日突然彼女からのメール。
「先生、アメリカのウクライナ大使館でお箏を弾きました。先生の事、何時も感謝しています。
子供達も少し大きく成って来ましたので、又、お箏を弾こうと思っています、、、、等々」
演奏を終えて直ぐのメールのようでした。

うれしい!本当にうれしい!
彼の地で大きく花開いてほしいです。

Autumnコンサートのこと 2012年11月

11月11日(日)、横浜ロイヤルパークホテルにてのサロンコンサート、 無事、終了いたしました。

択山のお客様にご来場いただきました。
二十数年前に親子三人でお稽古にいらして下さっていたDさん(日本人より大和撫子?な英国の方です)も埼玉から来て下さり、
久方振りの再会でした。

他にも伊豆からはるばるおみえ下さった方や、択山の方々の 暖かいご支援に感謝・感謝です。

演奏曲目も何時もの古典の会にはない魅力的なプログラムでしたので お客様も尺八やソプラノの賛助の先生方も生徒達も楽しいひとときでしたようです。

演奏会終了後のティータイムの美味しいスイーツをいただいた生徒達の ハッピーなお顔! 参加者全員が楽しく幸せな一日を過ごすことができたコンサートでした。

最後に色々心配りをして下さいましたホテルのスタッフの方々やお琴屋さんに感謝です。 心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

和洋コンサートのこと(季節と演奏曲目に想う) 2012年8月

東京に遊ぶ その2 2012年7月

線の美をきわめた孤高の画家といわれている
吉川霊華展(東京近代美術館)に行ってまいりました。

今までその画家の事は知らず、初めて拝見いたしました。
時流におもねることなく、ひたすらに線描美を探求した方とのことです。
あまり混んでなく、ゆったり静かなひとときを過ごすことができました。
清らかな香気と匂やかな情趣漂う空間でした。

東京に遊ぶ その1 2012年5月

静かな処を求めて現在の住まいに定住してより20年近く、 時々、都会の空気を感じ度くなり東京に参ります。 東京は世界でも有数の緑多き首都といわれておりますが、 訪れる度に、何時もそのように思います。 国立能楽堂に行き、庭園の美しい都内のホテルニューオータニにて 美味しいケーキと紅茶を戴き、その後散策。 のんびりと楽しい一日でした。

好評につき演奏依頼・新入門生募集いたします♪

4月生募集いたしております。  2012.3.26

演奏依頼募集しております。 2012.3

摘草のこと。  2012.3.23

横浜三曲春季演奏会にて菊原検校作曲の摘草を弾かせていただきます。

とき:2012年4月29日(日)
19番、14時30分前後です。

ところ:横浜関内大ホール(開演は10:00です)
(JR・地下鉄ともに関内下車徒歩5分、馬車道通りです)

春の野辺に若き娘達が摘草をしている楽しき様子を描いた曲です。
のどかでうららかな春の様子や入相の鐘(いりあいの鐘・夕暮れを告げる鐘)を聞き乍ら、夕霞の中、摘草をお土産に家路につくという、現代人にはうらやましくもある光景を描いた曲です。

長閑さや(のどかさや) ひばりもうたう弥生空(やよいぞら)
すみれ・たんぽぽ・菜の花に ひらり、ひらりと蝶の舞ふ、
袖も軽げや乙女子(おとめご)の心づくしも愛らしく

入相(いりあい)つぐる小川辺(おがわべ)や、
たなびき渡る夕霞、楽しさ飽かぬ 野辺の摘草
(一部・抜粋)

箏曲(そうきょく)の古典を弾く方が段々少なくなるように思える昨今、
昔ながらの演奏会スタイルを保っている、歴史ある横浜三曲会です。
門下生と共に5名にて演奏させていただきます。
どなた様も是非 々 お越し下さいますようご案内申しあげます。

タヒチに行ってまいりました。

"さくら〟を弾いてくださる方大募集

お雛様 ・とき:2012年1月下旬出発(4泊6日)
◎スケジュール
1日目夜:オープニングパーティー
2日目夜:フレンチポリネシア最大の屋内劇場にて演奏
3日目~4日目:終日自由行動  五感を刺激する美しい島と、エメラルドグリーンのラグーンを、ゆったり満喫して下さい。

・費用 約350,000円
            ※旅行費用(ホテルは五つ星です)、
               演奏会会費、パーティー代等含みます。

多くの方々に、この機会をご体験いただき度く、ご案内いたします。
・初心者の方も6ヵ月間で"さくら〟の合奏ができるようきちんとご指導いたします。
   (勿論、ご経験のある方は大歓迎です)
・楽器をお持ちでない方は、教室用のをお貸しいたしますのでお申し出ください。
・尺八は新進気鋭の素晴らしい方が同行して下さいます。

※この受付は終了いたしました

 

時鳥の曲(ほととぎすのきょく)のこと

第128回春季横浜三曲会にて、上記の曲を生徒達5名と演奏いたします。

とき:2011年4月29日(金・祭)
31番ですので17:00(午後5時)過ぎです

ところ:関内大ホール
(JR・地下鉄ともに関内下車徒歩5分位です。馬車道通りです)

楯山検校作曲で、歌詞は古今和歌集・巻三、夏歌から時鳥をうたった歌三首を選んでおります。

曲調は、夏の深山・谷間の水・林間に鳴く「ほととぎす」等を表しているとのことで、すごぶる華やかな手事がついており、繊細かつ多彩の趣があり、楯山検校の代表的秀作といわれております。

「鶯は玉を転ずるがごとく、時鳥は帛(はく・すなわち絹)を裂くがごとし」と古人はその凄裂な鳴き声を評しております。

演奏はまだ々ですが、皆で合奏稽古を一生懸命いたしております。
お運びいただき、会場にて応援いただければ幸いと存じます。
どなた様もどうぞお越し下さいませ

ひな祭り おこと無料体験教室について

日本古来の"伝統行事〟も"伝統音楽〟も大切に残したいですね。

節分が過ぎると立春。寒さはとても厳しい乍らも次第に日脚が伸びてきて、そこかしこに春の訪れを感じはじめます。

春の苑(その)、紅(くれない)にほふ桃の花、
下(した)照る道に出て立つ少女(おとめ)

                                                  万葉集より

宮城道雄師の小曲集に載っている曲です。
なんという、輝くような春の彩りにあふれたお歌なのでしょうか。

そのような曲も多くの皆さまに知っていただき、弾いていただきたい 思い、
無料体験のお教室を開講いたします。

ご希望の方は、①さくらさくら ②六段の調を体験でお弾きになることができます。
全くご経験がなくても大丈夫!
(六段はご経験のある方対象です)

老若男女問いません。どなた様もどうぞ

※このイベントは「終了いたしました。

アニメの女の子のこと

新春おこと無料体験教室ご案内に登場したアニメの女の子。

愛着が湧いてカットできず“四季おりおりの記〟に載せていただくことに致しました。

イラストの“おこと〟も“壱越の平調子〟に 琴柱(ことじ)が立てられており、HP制作業者さんのこだわりを感じます。何時も丁寧にお作りいただき 感謝いたしております。

新春おこと無料体験教室について

新春おこと無料体験教室について

お正月に流れる"春の海"や"六段"あなたも奏でてみませんか。
まず、おことにふれることから始めてみましょう。老若男女問いません。
お気軽に手ぶらでどうぞ!(お爪がある方はお持ちください)

とき:2011年 1月10日(月)、11日(火)、13日(木)、 17日(月)、18日(火)、20日(木)、24日(月)、25日(火)、27日(木)、29日(土)

※このイベントは「終了いたしました。

初春(はつはる)のひととき、おことの無料体験教室をいたします。
沢山の方にお越しいただければと思っております。
どなたさまもどうぞ!

お正月のこと  2010.12.27

お正月の飾りつけをいたしました。
居間には大きな鏡みもち、水廻りと火を使う処、
それと、我が家は各居室にも小さなお供えもちを飾ります。
子供の頃から年末年始は家中がなんとなく慌しく、でもワクワクするようなお正月を迎える匂いが立ちこめていました。

初詣は毎年、寒川神社に詣でます。
関東の、一の宮さまとのことです。
道すがら、雪をいただく富士山がくっきりみえ、境内から見上げる真青な空に、飛行機雲が一筋、二筋。(なぜか何時も晴れています)
とてもすがすがしいひとときです。

Xマスのこと  2010.12.1

Xマスの飾り付けをいたしました。
グリーンに大きめの金のリボンのついたリース。
たて琴とヴァイオリンと笛を吹いている三人の天使 (さしづめ、洋風、琴と胡弓と尺八かな)。
りんごとなしの光が当たるとキラキラ光るオブジェ等々、毎年1つ位ずつ増えていくのですが………。

子供の頃、クリスマスになると大きなモミの木が我が家に登場!!
踏み台に昇り、背伸びをしながらXマスツリーの飾り付けをしたことを思い出します。

箱根の紅葉のこと  2010.11.20

お稽古日の合間にふと思い立って、箱根に行って参りました。
思ったより暖かな一日で、それはそれは見事な紅葉をみることができました。

紅葉会(もみじえ)のこと       2010.11.10

2007年秋、紅葉会(もみじえ)と称し、社中内輪の会を致しました。
いらして下さったお客様が"是非又、伺い度い"と、うれしいエールを 下さるのですが………。

月華殿(げっかでん)は、少し小高い丘の上にあり、"こと〟を運ぶのにお琴屋さんにお手間をかけるのです。

茶室様の建物は、外気がそのまま感じられ、障子を開けての演奏でしたので、後ろの木の葉に刻一刻と"とき〟の移ろいを感じさせる佇まいの中での演奏でした。

秋の言の葉(あきのことのは)を弾いた時、急に照がかげり、外気温がスーッと冷えたのを記憶しております。
自然が作り出す舞台装置をきっとお客様も楽しまれたのだと存じます。

和と洋が上手に融合している横浜!
今、和洋コンサートを検討中です。
何人かの方にその旨、お話いたしましたら"楽しみにしています〟と、やはり暖かいエールを戴きました。ありがとうございます。
沢山のお客様にお越しいただけましたらと思っております。
企画・検討中です。

会津八一さんのこと

初夏の風となりぬと御佛は
小指の尖にほの知らすらし

宮城道雄師の曲に"奈良の四季〟と言う 万葉風ののびやかな曲があります。
奈良をこよなく愛したという会津八一さんの作詞です。

又、15年程前、
入江泰吉さんという、やはり奈良をこよなく愛した方の"万葉四季の花〟なる絶版の写真集を入手、
お二人を特集した平城遷都1,300年記念"奈良の古寺と仏像展〟に行って参りました。
奈良時代の仏像は、とても人間的?なお顔立ちをしておられまして
"あ、このお顔は○○さんに、このお顔は○○先生に似てる〟等、楽しくご対面させて戴きました。
でもやはり、お住いでお目にかかる方がと思い乍ら帰途につきました。

雲井みだれ(乱 林雪)のこと

今秋、11月7日(日)、関内大ホール(横浜・関内駅下車5分・馬車道通り)、
横浜三曲秋季演奏会にて上記の曲を演奏いたします。

みだれは通常、乱輪舌と称し、調べ物、続に言う段物にて琴曲の裏組に属します。

段物とは、一段が大間52拍子よりできており、段を重ねる毎に複雑となるのですが(序破急)

"比のみだれは、段、又は拍数の制限なく、楽曲の自由を示せり。
これ作者、八橋検校の力にして楽曲は総て窮屈なるものにあらずして、活躍自在になる事を現はしたるものと知るべし。
されば、段の区切りなく拍数に制限なし。
故に之を"みだれ〟とは言ふなり。
尚、又輪舌は"林雪〟と書き、林の中に雪深く降り積もりたる風情を 作曲したるものとの説もあり。〟 (宮城道雄)

抽選で見事2番を抽いてしまいました。
朝早くて(AM10:00開演)恐縮ながらお運びいただけましたら幸いです。
帰りは、関内近郊の散策もよろしいかも・・・・

旧き、よき時代の横浜の重厚で素敵な建造物が沢山あります。 お天気になりますように!!!